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未だか 未だかと
過ぎ行くままに尋ねてみたとて 一たび滲めば 声も出ず ただただ只管 徒に 鳴らぬ口笛吹く家路 焦がれながら 焦がされながら |
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「今一番、何を手に入れたい?」
「それを聞いてどうするのさ。」 「どうもしないよ。」 「じゃあ、云わない。」 「どうもしないけど、でも、どうにかして欲しいんでしょ?」 「・・・・・」 「笑い方を、思い出したいのでしょ、」 「・・・・・」 「・・・・・」 「・・・たいんだ・・」 「なんですって?」 「・・・幸せに、なりたいんだ。」 「幸せ?」 「そう、幸せ。」 「じゃあ貴方が思う幸せってどんなものよ。 笑い方を忘れた今の貴方が理想とする幸せって、 一体どんなものなのよ。 何時までも夢から醒められない貴方の本当の幸せって、 どこにあるの、」 「何処にあるのだろうね、」 「何処にあるのよ。」 「何処に、あるのだろうね。」 「何処にも無いわよ。」 「ただひっそりと、生きたいんだ。」 「・・・・・夢から醒めなきゃ・・・、其処に私はいないじゃないっ」 「ひっそりと、生きてみたいんだ。」 ――”しあわせ”とは、「心」が「笑う」と書く。―― |
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体いっぱいに吸い込んだ
緑花と泡風 とてつもなく軽い ふわり 白いシャツ翻し ひらり 眠っていたんだね ほら すっかり 季節も流れていったんだよ 世界は色を変えて 諾々と流れていったんだよ ふわりふわり ひらり 泡沫のまどろみ そよぐ風花と渡り鳥が そっと囁いた 「おはよう」 と。 |
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風に解けたわたぼうし追って
辿り着いたは海岸線 塩っ辛い海風は しゃらり しゃらりと 指の間 すり抜けて きゃらり きゃらりと 海原 煌く ふるふる ふるる わたぼうし ゆらゆら はらり かげぼうし つかまえきれないもどかしさ。 |
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負けるのは格好が悪いから
僕は逃げ続けたんだ 前も後ろも見ずに ただ只管に走っていたんだ 何処まできたのだろう 風が 止んだ 此処はもしかしたら善い処かもしれない 卑下する者も 見下す者もいないようだ 見上げた空は四角いけれど 温かいスープは飲めそうだ でも やっぱり駄目だ 此処はとても棲みやすいけど 此処には君が居ないから 僕は独りじゃ何にもできないよ 走った道程は忘れたけど 還る場所は忘れない 君が遺した言葉は 今更になって僕を救った 『負けるが、勝ち』 |



