「斜陽」
未だか 未だかと

過ぎ行くままに尋ねてみたとて

一たび滲めば 声も出ず

ただただ只管 徒に

鳴らぬ口笛吹く家路

焦がれながら

焦がされながら
【2007/10/24 22:39】 | 詩: 「独白」 | コメント(0) | page top↑
本当の幸い。
「今一番、何を手に入れたい?」

「それを聞いてどうするのさ。」

「どうもしないよ。」

「じゃあ、云わない。」

「どうもしないけど、でも、どうにかして欲しいんでしょ?」

「・・・・・」

「笑い方を、思い出したいのでしょ、」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・たいんだ・・」

「なんですって?」

「・・・幸せに、なりたいんだ。」

「幸せ?」

「そう、幸せ。」

「じゃあ貴方が思う幸せってどんなものよ。
笑い方を忘れた今の貴方が理想とする幸せって、
一体どんなものなのよ。
何時までも夢から醒められない貴方の本当の幸せって、
どこにあるの、」


「何処にあるのだろうね、」

「何処にあるのよ。」

「何処に、あるのだろうね。」

「何処にも無いわよ。」


「ただひっそりと、生きたいんだ。」

「・・・・・夢から醒めなきゃ・・・、其処に私はいないじゃないっ」

「ひっそりと、生きてみたいんだ。」















――”しあわせ”とは、「心」が「笑う」と書く。――
【2007/05/14 21:16】 | 詩: 「独白」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
泡沫に眠る。
体いっぱいに吸い込んだ
緑花と泡風

とてつもなく軽い
ふわり
白いシャツ翻し
ひらり

眠っていたんだね
ほら すっかり
季節も流れていったんだよ
世界は色を変えて
諾々と流れていったんだよ

ふわりふわり ひらり
泡沫のまどろみ

そよぐ風花と渡り鳥が
そっと囁いた

「おはよう」 と。
【2007/05/14 21:12】 | 詩: 「独白」 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
わたぼうし
風に解けたわたぼうし追って
辿り着いたは海岸線

塩っ辛い海風は
しゃらり しゃらりと
指の間 すり抜けて

きゃらり きゃらりと
海原 煌く

ふるふる ふるる

わたぼうし

ゆらゆら はらり

かげぼうし

つかまえきれないもどかしさ。


【2007/04/17 23:57】 | 詩: 「独白」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
まわり道。
負けるのは格好が悪いから
僕は逃げ続けたんだ
前も後ろも見ずに
ただ只管に走っていたんだ

何処まできたのだろう
風が 止んだ


此処はもしかしたら善い処かもしれない
卑下する者も 見下す者もいないようだ
見上げた空は四角いけれど
温かいスープは飲めそうだ


でも やっぱり駄目だ


此処はとても棲みやすいけど
此処には君が居ないから

僕は独りじゃ何にもできないよ


走った道程は忘れたけど
還る場所は忘れない

君が遺した言葉は
今更になって僕を救った


『負けるが、勝ち』
【2007/04/09 01:35】 | 詩: 「独白」 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
| ホーム | 次ページ